モネはアルジャントゥイユで1871年12月から1878年初頭まで約７年間を過ごし、この間に約170点の作品を描きました。
「関連年譜」
１８７１年秋 モネはザーンダムからパリに戻り、「カフェ・ゲルボワ」で戦乱を生き残った仲間たちと再会を果たす。
１８７１年１２月 マネの援助で、アルジャントゥイユの家に妻カミーユ、息子ジャンと共に生活を始める。この家の庭の花々は、モネを園芸の道にいざなう。
「光と水の画家」の異名を持つモネにとって、近くを流れるセーヌ川は絵の格好のモチーフ となりました。
アルジャントゥイユの船着場 (Le Bassin d'Argenteuil)
クロード・モネ 1872年
W 225
キャンバスに油彩 60 x 80 cm
オルセー美術館 パリ
アルジャントゥイユは今では工業地帯ですが、この絵が描かれた当時は、パリから鉄道を利用すれば僅かな距離にあり、日曜日ともなればセーヌ川の舟遊びなどで人が集まる行楽地でした。
この当時は空気も綺麗で、アルジャントゥイユで描かれたどの絵も晴れた日の空は青く透き通っていて、見ていて心地が良いです。
プロムナードに伸びる並木の縞模様の細長い影が印象的です。日傘を指す貴婦人達の中にきっと妻カミーユも居ることでしょう。
アルジャントゥイユ、セーヌ川の小さな支流 (Argenteuil, vu du petit bras de la Seine)
クロード・モネ 1872年W 197
キャンバスに油彩 50 x 65 cm
オリジナル(1280×964, 244 KB)
アルジャントゥイユのセーヌ川 (La Seine à Argenteuil)
クロード・モネ 1872年
W 198
キャンバスに油彩 50 x 61 cm
オルセー美術館 パリ
アルジャントゥイユの春 (Printemps à Argenteuil)
クロード・モネ 1872年
W 199
キャンバスに油彩 51 x 65 cm
ポートランド美術館 メイン州
セーヌ川の小さな支流上のヨット (Voilier sur le petit bras de la Seine)
クロード・モネ 1872年
W 200
キャンバスに油彩 51 x 63 cm
個人収蔵
アルジャントゥイユのセーヌ川のほとり (Les bords de la Seine à Argenteuil)
クロード・モネ 1872年
W 221
キャンバスに油彩 53 x 71 cm
個人収蔵
アルジャントゥイユの散歩道 (La promenade d'Argenteuil)
クロード・モネ 1872年
W 222
キャンバスに油彩 53 x 73 cm
個人収蔵
アルジャントゥイユの散歩道 (La promenade d'Argenteuil)
クロード・モネ 1872年
W 223
キャンバスに油彩 50 x 65 cm
ナショナル・ギャラリー ワシントン
アルジャントゥイユ、午後の終わり (Argenteuil, fin d'après-midi)
クロード・モネ 1872年
W 224
キャンバスに油彩 60 x 81 cm
個人収蔵
プチジェヌヴィリエのセーヌ川 (La Seine au Petit-Gennevilliers)
クロード・モネ 1872年
W 228
キャンバスに油彩 47 x 63 cm
ソーントン・コレクション サンディエゴ
セーヌ川の小さな支流から見たアルジャントゥイユ (Argenteuil vu du petit-bras de la Seine)
クロード・モネ 1872年
W 231
キャンバスに油彩 54 x 72 cm
個人収蔵
アルジャントゥイユのセーヌ川の小さな支流 (Le Petit bras de la Seine à Argenteuil)
クロード・モネ 1872年W 232
キャンバスに油彩 51 x 65 cm
ポーラ美術館 箱根
出典 www.flickr.com オリジナル(866×679, 245 KB)
アルジャントゥイユのセーヌ川 Ⅱに続きます。