チャリング・クロス橋 (Charing Cross Bridge)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1899-1901年
W 1522
キャンバスに油彩 65 x 81 cm
サンタ バーバラ美術館
モネは、1899年から1904年にかけてロンドンをモチーフとした作品を制作しています。これは、ロンドンシリーズと呼ばれ、作品の総数は計100点近くにも及びます。
その中から37点を1904年に画商デュラン=リュエルの画廊で行われた「テムズ川の眺めの連作」と称される展示会に出展し、モネは称賛を浴びます。
19世紀は、大英帝国の最盛期で、その首都ロンドンはヨーロッパの最先端をゆく大産業都市でした。とりわけ造船場などの様々な工場が建ち並ぶテムズ河の埠頭付近の光景は、発展する近代社会を代表する象徴的なものであったと思われます。
当時のフランスは、1870年にプロシア・フランス戦争が勃発し、またパリ・コミューンによる動乱の時代。モネと同世代のカミーユ・ピサロ(1830-1903)をはじめとする多くの芸術家がフランスからロンドンに避難しています。
実際、モネがロンドンを初めて訪れたのも1870-71年です。流行的なモチーフともなった近代都市ロンドンには、そのような歴史的背景が絡んでいます。
モネは、1899から1901年にかけて三度ロンドンを訪れています。テムズ河岸のサボイホテルに滞在し、そのバルコニーからウオータールー橋やチャリング・クロス橋を望み、終日、光景を描いたといいます。
英国国会も描きましたが、これはサボイからの景色が気に入らなかったようで、特別な許可をもらい対岸の病院で制作しています。
ロンドンで忙しく習作を繰り返したモネは、フランスで待つ夫人宛に、「今日はこれまで。光は待ってくれないから。」といった内容の手紙を書いています。作品の完成は、習作をもとにフランスに戻り数年かけて行われました。
テムズ川にかかる「チャリング・クロス橋の連作」のほとんどは、太陽が昇り霧に差し込んだ光が川面に反映する午前中の光景を描いたものです。
チャリング・クロス橋 (Charing Cross Bridge)
クロード・モネ 1899-1901年W 1521
キャンバスに油彩 65 x 92 cm
シェルバーン美術館 バーリントン
出典 www.flickr.com オリジナル(1320×919, 249 KB)
解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★☆☆☆
チャリング・クロス橋 (Charing Cross Bridge)
解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1899-1901年
W 1523
キャンバスに油彩 65 x 92 cm
村内美術館 八王子
チャリング・クロス橋 (Charing Cross Bridge)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1899-1901年
W 1524
キャンバスに油彩 65 x 81 cm
個人収蔵
チャリング・クロス橋 (Charing Cross Bridge)
クロード・モネ 1899-1901年W 1525
キャンバスに油彩 65 x 100 cm
国立西洋美術館 東京
オリジナル(1280×800, 295 KB)
解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★☆☆☆
チャリング・クロス橋、雲で覆われた天候 (Charing Cross Bridge, temps couvert)
解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★☆☆
クロード・モネ 1899-1901年
W 1526
キャンバスに油彩 60 x 92 cm
ボストン美術館
チャリング・クロス橋 (Charing Cross Bridge)
解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1899-1901年
W 1527
キャンバスに油彩 65 x 92 cm
シカゴ美術館
チャリング・クロス橋 (Charing Cross Bridge)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆
クロード・モネ 1899-1901年
W 1528
キャンバスに油彩 65 x 81 cm
個人収蔵
チャリング・クロス橋 (Charing Cross Bridge)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1899-1901年
W 1529
キャンバスに油彩 65 x 81 cm
ウェールズ国立博物館 カーディフ
「チャリング・クロス橋の連作」霧に差し込み、川面に反映する光 Ⅱに続きます。
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