モネはこの大壁画を完成させるために、これまで頑なに拒んできた白内障の手術を1923年に三度に渡って受けていす。展示にあたっては、他の画家の作品と一緒に展示しないこと、壁画と観客との間に敷居やガラスなどを設けないことなどの厳しい条件をつけました。
作品の出来に満足できなかったモネは一時、寄贈を取りやめようとさえしましたが、ジョルジュ・クレマンソー(友人、元首相)に諌められ、死ぬ直前まで作品に筆を入れ続けました。
「光の画家」の異名を持つ画家が、失明の恐怖、老いとの戦い、画家としてのプライドなど、様々な葛藤の末に8年もの歳月をかけ完成させた睡蓮の壁画は、1926年にモネが亡くなった翌年、正式にフランス政府に寄贈されました。
夕日 (Soleil couchant )
解像度: ★★★★★ おすすめ度: ★★★★★
クロード・モネ 1920-1926年
キャンバスに油彩 200 x 600 cm
オランジュリー美術館 パリ
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雲 (Les Nuages)
解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★★★
クロード・モネ 1920-1926年
キャンバスに油彩 200 x 1275 cm
オランジュリー美術館 パリ
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緑の反映 (Reflets verts)
解像度: ★★★★★ おすすめ度: ★★★★★
クロード・モネ 1920-1926年
キャンバスに油彩 200 x 850, 200 x 425 cm
オランジュリー美術館 パリ
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Detail 2
Detail 3
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「睡蓮の大壁画」オランジュリー Ⅱに続きます。