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2012年12月21日金曜日

印象派の先駆者「フレデリック・バジール」


シャイイの宿での事故後のモネ (Monet After His Accident at the Inn of Chailly)


フレデリック・バジール 1865年
キャンバスに油彩 65 x 47 cm
オルセー美術館 パリ


「草上の昼食」のモデルに呼んだはずのバジールに逆に
モデルにされ、足を骨折しベッドで横になっているモネです。気の毒ですが、事の経緯を知ると、モネは何とも分の悪そうな顔をしており、ユーモアを感じてしまいます。

グレールのアトリエで知り合った二人は、ほぼ同年齢ということもあり、親密な間柄でした。下記の年譜を見ると、モネ、ルノアールはバジールがいなかったら、「画家を諦めてしまっていたのではないか。」と思えてくるぐらい、経済的に二人を援助しています。

両親に当てた手紙からは、二人の才能あふれる画家から様々なことを学び、有意義で楽しい共同生活を送っている様子が伺えます。推測ですが、バジールには先見の明があり、この二人の画家の大成に微塵の疑いも持ってなかったのでしょう。

バジールは1841年、フランス南部のモンペリエでワイン製造を営む名家に生を受けます。1962年に父の勧めで医者になるべくバリに赴き、同地で医学を学びながら、グレールの画塾にも通いました。しかし、1864年に医学の試験に失敗(死体の解剖が苦手だったようです。)し、画家になる決意を固めました。

「バジール関連のモネの年譜」

1862年秋の終わり グレールのアトリエに入り、バジール、ルノアール、シスレーらと知り合う。

1863年4月 復活祭の休暇にバジール、ルノアール、シスレーを誘って、シャイイで過ごし、戸外で風景画を制作する。

1864年5月下旬 オンフルールでブーダン、ヨンキント、バジールと共に制作する。

1865年1月21日 バジールは金銭的に切迫していたモネと共同でアトリエを借りる。

1865年春~夏 大半をシャイイで過ごし、8月にバジールをモデルとして迎え、「草上の昼食」を手がける。この作品の製作途中にクールベの訪問を受け、以来、巨匠と新進の画家との交流が絶えることはなかった。

1867年2月 オンフルールを離れ、パリのヴィスコンティ街に住むバジールの所に、ルノワールとともにしばらく身を寄せる。

1867年3月 「庭の女たち」と「オンフルールの港」をサロンに出品するが、2点とも落選する。バジール、ルノアール、シスレー、ピサロらも同様の結果となり、憤慨した彼らは独自の展覧会を開くことを計画するも資金不足で頓挫する。
モネの生活の困窮を見かねたバジールはサロンで落選した「庭の女たち」を2,500フランという破格の値段で買取り、月々50フランの分割で支払う約束をした。

1870年7月19日 普仏戦争が勃発。バジールは従軍し、11月18日に戦死する(享年29才)。


家族の集い (Réunion de famille)



フレデリック・バジール 1867年
キャンバスに油彩 227 x 152 cm
オルセー美術館 パリ

本作は、バジール家一族がモンエリペ郊外の屋敷に集う様子を、集団肖像画として戸外制作するという試みで描かれています。遠景には南仏の陽光を浴びるぶどう畑が広がり、木陰の下で、たたずむ一族が作者独特の色彩感覚で写実的に描かれています。

バジールが画家になることをあまり快く思っていない父親(画面左端)の隣にはバジール本人が描かれています。画面からは厳粛な雰囲気を感じますが、人々の表情や仕草などから、観るものは様々な想像を働かせることが出来、とても面白い作品です。

同士であるモネやルノアールとは別の表現方式で描かれた本作品は、サロンに出品され、入選を果たします。


キャステルノー=ル=レズの村の眺め (Vue de village Castelnau-le-Laz)



フレデリック・バジール 1868年
キャンバスに油彩 89 x 130 cm
ファーブル美術館 モリエンペ

私がバジールの絵の中で一番好きな絵です。少女の衣装は繊細な色彩感覚描きこまれ、腰帯と髪結いの鮮やかな紅橙色と背景の草木の緑色とのコントラストが作品全体に活気を与えています。

遠景のキャステルノー=ル=レズの村は明るい簡素化されたタッチで描かれ、写実的に描かれてた少女を引き立て、同時に奥行きと清涼感を与えています。

本作品は、印象派初期の戸外制作で描かれた肖像画の代表的作品として位置づけられています。


ラ・コンダミス街のバジールのアトリエ (L'Atelier de Bazille, rue de la Condamine)



フレデリック・バジール 1867年
キャンバスに油彩 128 x 98 cm
オルセー美術館 パリ

壁は白く塗られ、画面右下のグレーの床は広く描かれており、明るく斬新なの空間認識を感じます。人物の配置は閑散としていて、「何気なくとった写真の一枚」というような感想を絵全体から受けます。

画面中央の長身の男が自作を披露するバジール本人(マネが描いたことが分かっている。)で、その左側の画架の前にいる帽子を被った男がマネです。その左の人物はモネ或いは批評家のザカリ・アストリュックであると言われています。

また画面左の階段では小説家エミール・ゾラ(階段上)とルノワール(階段下)が会話しています。(モネとシスレーとの説もある。)さらに、画面右ではバジールの親友のエドモン・メートルがピアノを弾いています。

本作で大きく扱われている、アトリエの壁に掛けられている絵画は、ルノワールとバジールがサロンで落選の憂き目にあった作品です。またマネとマネ(後に印象派)を擁護する論陣を張っているゾラが描かれていることから、閉鎖的なサロンに対するバジールの憤りを感じます。

マネのように一人で個展を開催するのは無理だが、「グループを作って、無審査の展覧会を行なう。」という計画は、この頃からバジールやモネが中心となって、サロンの旧態然とした構造に不満を持っていた人々と共に、進められていたようです。

しかし、悲劇が起こります。1870年7月19日、普仏戦争が勃発し、バジールはお金を積めば兵役を免れる階級の人でしたが、志願して戦場に赴き、同年11月18日に帰らぬ人となってしまいます。

 絵の才能と人望を兼ね備え、将来「印象派」と呼ばれるメンバーの中心にいたバジールの死は、彼の同士たちに深い喪失感を与えたことでしょう。特に仲の良かったモネは訃報を聞いて慟哭したと言われています。

1974年、戦後から3年程の月日が過ぎ、ようやくバジールが思い描いた、後に第一回印象派展と呼ばれることとなる展覧会が開催されました。

2012年12月17日月曜日

トルーヴィルの風景画


トルーヴィルは、トゥーケ川の河口の右岸にあり、ドーヴィルと向かい合っている、美しい浜辺で有名な観光地です。

モネは、1870年夏の初め、ブージヴァルからトルーヴィルに向かい、ホテル・チヴォリに滞在しました。間もなくブーダンも滞在して、共に海風画を制作しました。


トルーヴィルのロッシュ・ノワール・ホテル (L'Hotel des Roches noires a Trouville)

Lサイズ(885×1280, 236 KB) オリジナル(3133×4533, 4349 KB)

クロード・モネ 1870年
W 155
キャンバスに油彩 80 x 55 cm
オルセー美術館 パリ


アメリカ、フランス、イギリスの国旗が風になびく中、正装をした紳士、淑女が談笑する姿が、軽妙なタッチで描かれています。各国の国旗があることから、バリ近郊の行楽地が、バリと同様に社交の場としても使われ、開放的な雰囲気の中、商談や外交がなされている様子が想像できます。


トルーヴィルのポートの入り口 (L'Entree du port de Trouville)

     クロード・モネ 1870年
     W 154
     キャンバスに油彩 54 x 66 cm
     ミュージアム オブ ファインアーツ
     ブダペスト

オリジナル(1223×1024, 157 KB)


トルヴィルの浜辺 (La Plage a Trouville)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×1068, 417 KB)

クロード・モネ 1870年
W 156
キャンバスに油彩 53 x 65 cm
ワズワース・アテネウム美術館


トルヴィルの浜辺 (La Plage a Trouville)

出典 www.flickr.com オリジナル(1035×666, 309 KB)

クロード・モネ 1870年
W 157
キャンバスに油彩 48 x 74 cm


トルーヴィルのボードの上で (Sur les Planches de Trouville)

Lサイズ(1280×893, 305 KB) オリジナル(2815×1964, 1847 KB)

クロード・モネ 1870 年
W 157a
キャンバスに油彩 50 x 70 cm

絵画の戸外制作における師であるブーダンが、同時期に描いた「トルーヴィルの浜辺 」を下記に示します。


トルーヴィルの浜辺 (La plage de Trouville)

Lサイズ(1280×904, 201 KB)

ウジェーヌ・ブーダン 1867年
キャンバスに油彩 63 × 89 cm
国立西洋美術館 東京


この頃はまだ、モネの絵と比べて歴然とした違いは見られません。しかし、モネの方が空や人物の描き方が、写実的ではなく、印象に重きを置くものに変わりつつある兆候が見て取れます。

ブーダンはその後、戸外制作の風景画作品を主に、サロンに出品を続け、次第に認められていきます。

一方、モネは、ますますスケッチ的で斬新な印象主義の作品をサロンに出品しますが、評価が得られず、自身で仲間とグループをつくり、無審査の展覧会を開いて作品を発表していくことになります。


トルーヴィルの小屋、干潮 (La Cabane a Trouville, maree basse)

出典 www.flickr.com Lサイズ(1280×1046, 276 KB) オリジナル(2000×1635, 1820 KB)

クロード・モネ 1881年
W 686
キャンバスに油彩 60 x 73 cm
ティッセンボルネミッサ美術館 マドリード


トゥルーヴィルの海岸で (Sur la cote a Trouville)

オリジナル(1280×941, 339 KB)


クロード・モネ 1867年
W 687
キャンバスに油彩 60 x 81 cm
ボストン美術館

2012年12月16日日曜日

ブージヴァルの風景画


ブージヴァルはバリ中心から約15kmの西部郊外にある小さな街です。セーヌ川沿いにあり、印象派の画家が創作活動の場として、よく用いました。

モネは、1869年夏、ブージヴァルで制作し、そのすぐ隣りの部落サン=ミシェルの農家で生活していました。


ブージヴァルの橋 (Le Pont de Bougival)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×925, 432 KB) ※ 2013/02/12 更新

クロード・モネ 1870年
W 152
キャンバスに油彩 63 x 91 cm
マンチェスター市立美術館

秋の早朝に、橋を行き交う人々の光景が描かれています。画面左下部のセーヌ川の水の反射の表現には、筆触分割という印象派の技法が顕著が用いられ、全体的にも明るく鮮やかな印象を受ます。早朝のキリッとした爽快感が感じられる、私のとても好きな絵です。


ブージヴァルのセーヌ川の氷片 (Glacons sur la Seine a Bougival )

オリジナル(1512×1200, 625 KB)

クロード・モネ 1868-1869年
W 105
キャンバスに油彩  65 x 81 cm
オルセー美術館 パリ


川の上の雪 (Neige sur la riviere)

     クロード・モネ 1867-1868年
     W 106
     キャンバスに油彩 59 x 73 cm
     個人収蔵
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×1073, 421 KB)


ブージヴァルのセーヌ川 (La Seine a Bougival)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×1027,  413 KB)

クロード・モネ 1869年
W 143
キャンバスに油彩 51 x 65 cm
個人収蔵


木々に覆われた道、雪の効果 (Chemin boise, effet de neige)

オリジナル(1344×1200, 489 KB)

クロード・モネ 1869年
W 144
キャンバスに油彩 58 x 63 cm
個人収蔵


街道、雪の効果、夕日 (Route, effet d'hiver, soleil couchant)

     クロード・モネ 1869年
     W 145
     キャンバスに油彩 43 x 65 cm
     オルセー美術館 パリ
      

出典 www.flickr.com オリジナル(921×597, 117 KB)


ルーヴシエンヌへの道、雪の効果 (Route a Louveciennes, effet de neige)

     クロード・モネ 1870年
     W 147
     キャンバスに油彩 55 x 65 cm
     個人収蔵
      

オリジナル(1238×1024, 345 KB)


ルーヴシエンヌへの道、雪解け、夕日 (Route a Louveciennes, neige fondante, soleil couchant)

オリジナル(2000×1497, 858 KB)

クロード・モネ 1870年
W 148
キャンバスに油彩 40 x 54 cm
個人収蔵


川岸を監視しながら歩く軍人 (Voltigeurs de la garde flanant au bord de l'eau)

     クロード・モネ 1870年
     W 149
     キャンバスに油彩 54 x 65 cm
     
      

出典 www.flickr.com Lサイズ(1280×1051, 260 KB)


ブージヴァルのセーヌ川 (La Seine a Bougival)

     クロード・モネ 1870年
     W 150
     キャンバスに油彩 40 x 73 cm
     個人収蔵
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×708, 313 KB)


ブージヴァルのセーヌ川、夕方 (La Seine a Bougival, le soir)

オリジナル(1469×1200, 2002 KB)

クロード・モネ 1870年
W 151
キャンバスに油彩 60 x 73 cm
ノーザンプトン美術館


ブージヴァル近くのセーヌ川 (La Seine pres de Bougival)

     クロード・モネ 1872年
     W 236
     キャンバスに油彩 48 x 95 cm
     
      

Lサイズ(1280×623, 377 KB)

この作品には、ほぼ同じ場所から同じ構図で描かれたピサロの絵が存在するので、下記に示します。


ブージヴァルのセーヌ川上のバージ (Barges on the Seine at Bougival)

出典 www.flickr.com オリジナル(1024×702, 174 KB)

カミーユ・ピサロ 1871年
キャンバスに油彩 81 x 100 cm
ノイエ・ピナコテーク ミュンヘン


2012年12月15日土曜日

「ラ・グルヌイエール」印象主義の萌芽


ラ・グルヌイエール (La Grenouillere)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×989, 569 KB) ※ 2013/02/06 更新

クロード・モネ 1869年
W 134
キャンバスに油彩 75 x 100 cm
メトロポリタン美術館 ニューヨーク


ラ・グルヌイエールは、セーヌ川沿いにあるパリ近郊のリゾート地です。グルヌイエールというは「蛙がいるような水溜り」という意味だそうです。

1869年夏、モネはブージヴァルで制作し、近隣の小さな部落サン=ミシェルの農家で生活していました。同時期、ルノアールはこのサン=ミシェルの隣のルーヴジェンヌに両親と共に暮らしていました。

1869年9月、モネは仲間のバジールにあてた手紙の中で、ルノワールとともにラ・グルヌイエールで水浴する人々を描く予定であると書いています。現地に行く以前からいろいろな構想を練って制作に臨んでいたと予想できます。

本作は将来、印象派を代表する画家となる二人が、同じ場所に画架を並べて、ほぼ同じ構図で絵を描いるため、二人の画家を比較検討する絶好の資料となっています。

画題には「ラ・グルヌイエール」という、一般市民の行楽地を選び、これまであまり描かれてこなかった現代生活を主題としています。また、二人は筆触分割という絵の具を混ぜないで使用する新しい技法を、波打つ水面に反射する光を表現するのに積極的に用いています。

モネは、人物を大まかに描き、風景の一部としてとらえ、背景の森林などは簡素に描き、水面の光の反射の効果を最大限に引き出しています。

また、本作は「印象主義」の萌芽を予感させる重要な作品として位置づけられています。


ラ・グルヌイエール (La Grenouillere)

Lサイズ(1280×1032, 416 KB)  オリジナル(3235×2609, 2813 KB)

ピエール=オーギュスト・ルノワール 1869年
キャンバスに油彩 81 x 66 cm
スウェーデン国立美術館 ストックホルム

ルノアールは、全体的に繊細なタッチ描かれていて、人物の描写に比重が置かれ、紳士淑女が談笑する声が聞こえてきそうなくらいです。


既に二人の画家の将来の方向性が伺え、とても興味深いです。二人はよく、ラ・グルヌイエールで作品を制作していたようで、似たような構図の作品がもう一対あるので下記に紹介します。


ラ・グルヌイエールの水浴 (Les Bains de la Grenouillere)

オリジナル(1947×1558, 437 KB)

クロード・モネ 1869年
W 135
キャンバスに油彩 73 x 92 cm
ナショナル・ギャラリー ロンドン

ラ・グルヌイエール (La Grenouillere)

オリジナル(1024×720, 337 KB)

ピエール=オーギュスト・ルノワール 1869年
キャンバスに油彩 65 x 92 cm
オスカー・ラインハルト財団 ヴィンタートゥール


最後に、モネが同じ夏にラ・グルヌイエールで描いた思われる2作品を紹介します。


小舟 (Barques)

     クロード・モネ 1869年
     W 137
     キャンバスに油彩 33 x 46 cm
     ブレーメン美術館
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×940, 297 KB)


桟橋 (L'Embarcadere)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×975, 455 KB)

クロード・モネ 1869年
W 138
キャンバスに油彩 54 x 74 cm
個人収蔵


裏地がピンクの日傘の裏地が印象的で、当時大人気だった行楽地の優雅な雰囲気が伝わってきます。

2012年12月14日金曜日

オンフルールの風景画 Ⅱ


オンフルールの風景画 Ⅰの続きです。

冬のサン=シメオン農場への道 (La Route de la ferme Saint-Simeon en hiver)

オリジナル(1600×1193, 422 KB)

クロード・モネ 1867年
W 81
キャンバスに油彩 49 x 65 cm
個人収蔵


海運、嵐 (Marine, orage)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×981, 269 KB)

クロード・モネ 49 x 64年
W 86
キャンバスに油彩 49 x 64 cm
クラーク・アート・インスティテュート ウィリアムズタウン


オンフルール港の入り口 (L'Entree du port de Honfleur)

オリジナル(1467×1200, 480 KB)

クロード・モネ 1867年
W 87
キャンバスに油彩 50 x 61 cm
ノートン・サイモン美術館 パサデナ


オンフルールの漁船 (Bateaux de peche a Honfleur)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×1650, 576 KB)

クロード・モネ 1868年
W 116
キャンバスに油彩 100 x 80 cm
グルベンキアン美術館 リスボン


オンフルールの港 (Le Port de Honfleur)

     クロード・モネ 1917年
     W 1845
     キャンバスに油彩  60 x 80 cm
     ザールランド美術館 ザールブリュッケン
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1200×883, 302 KB)


オンフルール港のボート (Bateaux dans le port de Honfleur)

     クロード・モネ 1917年
     W 1846
     キャンバスに油彩 50 x 61 cm
     マルモッタン美術館 パリ
      

出典 www.flickr.com オリジナル(900×725, 374 KB)


サント・カトリーヌの鐘楼、オンフルール (Le Clocher Sainte-Catherine, Honfleur)

     クロード・モネ 1917年
     W 1847
     キャンバスに油彩 55 x 43 cm
     ウジェーヌ・ブーダン美術館 オンフルール
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1200×1531, 520 KB)


以上でオンフルールの風景画のシリーズを終わります。


オンフルールの風景画 Ⅰ


海運、夜の効果 (Marine, effet de nuit)

出典 commons.wikimedia.org Lサイズ(1280×1044, 312 KB) オリジナル(4001×3264, 3653 KB)

解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★★☆

クロード・モネ 1866年
W 71
キャンバスに油彩 59 x 72 cm
スコットランド国立美術館 エディンバラ


オンフルールはノルマンディー地方の港町で、セーヌ川左岸の河口にあります。観光の街としても知られ、旧港は印象派の画家のモチーフに度々用いられました。

モネは、1886年夏、ホテル、シュヴァル=ブランに部屋を借りて、海風画を盛んに描きました。


Honfleur 出典 www.flickr.com by Zingaro. I am a gipsy too.


海運 (Marine)

     クロード・モネ 1866年
     W 72
     キャンバスに油彩 
     42 x 59 cm,
     オードロップゴー美術館 
     コペンハーゲン
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1043×724, 697 KB)

解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆


荒波 (La Vague verte)

出典 www.flickr.com オリジナル(1061×788, 368 KB)

解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆

クロード・モネ 1866年
W 73
キャンバスに油彩 49 x 65 cm
メトロポリタン美術館 ニューヨーク


漁船、オンフルール (Bateaux de peche, Honfleur)

     クロード・モネ 1866年
     W 74
     キャンバスに油彩 
     38 x 46 cm
     ルーマニア国立近代美術館 
     ブカレスト
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×1078, 345 KB)

解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★☆☆☆


オンフルールのボート (Bateaux a Honfleur)

オリジナル(825×1009, 174 KB)

解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆

クロード・モネ 1866年
W 75
キャンバスに油彩 55 x 46 cm


漁船 (Barques de peche)

     クロード・モネ 1866年
     W 76
     キャンバスに油彩 45 x 55 cm
     個人収蔵
      

出典 www.flickr.com オリジナル(696×613, 448 KB)

解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★☆☆☆


オンフルールの港のボート (Bateaux dans le port de Honfleur)

     クロード・モネ 1867年
     W 77a
     キャンバスに油彩 
     49 x 65 cm
 
      

Lサイズ(1280×956, 316 KB)

解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆


サン=シメオン農場への道、冬 (La Route devant la ferme Saint-Simeon, l'hiver)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×1095, 347 KB)

解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★★★

クロード・モネ 1867年
W 79
キャンバスに油彩 81 x 100 cm
オルセー美術館 パリ


サン=シメオン農場への道、雪の効果 (La Route de la ferme Saint-Simeon, effet de neige)

Lサイズ(1280×891, 357 KB) オリジナル(1600×1114, 555 KB)

解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆

クロード・モネ 1867年
W 80
キャンバスに油彩 56 x 81 cm
ハーバード大学美術館 ケンブリッジ
      

オンフルールの風景画 Ⅱに続きます。


2012年12月13日木曜日

サン・タドレスの風景画 Ⅱ


サン・タドレスの風景画 Ⅰの続きです。

サン・タドレスのテラス (Terrasse a Sainte-Adresse)

Lサイズ(1280×965, 291 KB) オリジナル(4553×3433, 2583 KB)

解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★★★

クロード・モネ 1867年
W 95
キャンバスに油彩 88 x 130 cm
メトロポリタン美術館 ニューヨーク


非常に有名な作品です。水平線が非常に高く、それと平行してテラスが描かれています。当時の西洋人は、この絵の構図に違和感を覚えたようです。

まだ、写実的な部類に入る絵だと思いますが、画面の明るさ、咲き誇る花々など、印象派の息吹を感じます。


サン・タドレスの通り (Rue a Sainte-Adresse)

出典 www.flickr.com オリジナル(536×746, 78 KB)

解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆

クロード・モネ 1867年
W 98
キャンバスに油彩 80 x 59 cm
クラーク・アート・インスティテュート ウィリアムズタウン


サン・タドレスの海 (La Mer a Sainte-Adresse)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×948, 1063 KB)

解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★★☆

クロード・モネ 1868年
W 112
キャンバスに油彩 60 x 80 cm
カーネギー美術館 ピッツバーグ


サン・タドレスの浜辺 (Bord de mer a Sainte-Adresse)

     クロード・モネ 1868年
     W 113
     キャンバスに油彩 
     46 x 65 cm
     個人収蔵
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×843, 374 KB)

解像度: ★☆☆☆☆ おすすめ度: ★★☆☆☆


サン・タドレスの小屋 (Les Cabanes a Sainte-Adresse)

     クロード・モネ 1868年
     W 114
     キャンバスに油彩 
     43 x 65 cm
     個人収蔵
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×879, 374 KB)

解像度: ★☆☆☆☆ おすすめ度: ★★☆☆☆


サン・タドレス (Sainte-Adresset)

     クロード・モネ 1873年
     W 265
     キャンバスに油彩 
     48 x 74 cm



オリジナル(1280×828, 196 KB)

解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆


サン・タドレスの崖 (La Falaise de Sainte-Adresse)

出典 www.flickr.com オリジナル(1074×808 , 505 KB)

解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆

クロード・モネ 1873年
W 266
キャンバスに油彩 54 x 71 cm


サン・タドレスの崖、曇り (Falaise de Sainte-Adresse, temps gris)

     クロード・モネ 1881年
     W 689
     キャンバスに油彩 
     60 x 73 cm
     オードロップゴー美術館 
     コペンハーゲン
      

出典 www.flickr.com Lサイズ(1280×1077, 382 KB)

解像度: ★☆☆☆☆ おすすめ度: ★☆☆☆☆


以上でサン・タドレスの風景画のシリーズを終わります。