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2013年1月24日木曜日

アルジャントゥイユの橋 Ⅱ(現代性への取り組み)


アルジャントゥイユの橋 Ⅰの続きです。

鉄橋、アルジャントゥイユ (Le Pont du chemin de fer, Argenteuil)

Lサイズ(1280×935, 260 KB) オリジナル(1600×1169, 1161 KB)

クロード・モネ 1874年
W 318
キャンバスに油彩 54 x 73 cm
フィラデルフィア美術館

このような鉄橋は普仏戦争でプロイセンに壊されました。モネが鉄橋や汽車を復興のシンボルとして、積極的に描いたと考えている人たちがいます。

モネが、当時としては先進的でエネルギッシュなモチーフである汽車や鉄橋に強い関心を持っていたことは確かなようです。


アルジャントゥイユの道路の橋 (Le Pont routier d'Argenteuil)

     クロード・モネ 1874年
     W 314
     キャンバスに油彩  50 x 65 cm
     
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1000×748, 360 KB)


道路の橋、アルジャントゥイユ (Le Pont routier, Argenteuil)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×982, 528 KB)

クロード・モネ 1874年
W 315
キャンバスに油彩 54 x 73 cm
個人収蔵


アルジャントゥイユの橋、曇 (Le Pont d'Argenteuil, temps gris)

     クロード・モネ 1874年
     W 316
     キャンバスに油彩 61 x 80 cm
     ナショナル・ギャラリー ワシントン
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×1003, 466 KB)


セーヌ川の川岸とアルジャントゥイユの橋 (Les Bords de la Seine au pont d'Argenteuil)

     クロード・モネ 1874年
     W 317
     キャンバスに油彩 54 x 73 cm
     
      

オリジナル(1600×1173, 679 KB)


アルジャントゥイユの橋 (Le Pont d'Argenteuil)

出典 commons.wikimedia.org Lサイズ(1280×963, 301 KB) オリジナル(5348×4024, 5861 KB)

クロード・モネ 1873 - 1874年
W 319
キャンバスに油彩 54 x 71 cm
オルセー美術館 パリ


鉄橋、アルジャントゥイユ (Le Pont du chemin de fer, Argenteuil)

     クロード・モネ 1874年
     W 320
     キャンバスに油彩 54 x 73 cm
     マルモッタン美術館 パリ
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1060×659, 221 KB)


アルジャントゥイユの橋 (Au Pont d'Argenteuil)

     クロード・モネ 1874年
     W 321
     キャンバスに油彩 54 x 78 cm
     セントルイス美術館
      

Lサイズ(1280×960, 343 KB) オリジナル(2000×1500 ピクセル – 343 KB)


以上でアルジャントゥイユの橋のシリーズを終わります。


2013年1月22日火曜日

アルジャントゥイユの橋 Ⅰ(現代性への取り組み)


アルジャントゥイユは、パリと鉄道で通じていました。モネは1863年に完成したアルジャントゥイユの鉄橋等、橋をモチーフにした作品を数多く残しています。

当時のサロンに出品していた伝統的な風景画家が 鉄道の絵を描き始めたのは印象派の画家より20年近くも後の事です。保守的な風景画家にとって鉄道などの人工物を絵の中に入れることは、自然の美を損なうものとして敬遠されていました。

アルジャントゥイユの橋 (Le Pont d'Argenteuil)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×988, 451 KB)

クロード・モネ 1874年
W 311
キャンバスに油彩 60 x 80 cm
オルセー美術館 パリ

川面への橋、対岸のカフェや木々、 ボート、空等の反映を筆触分割の技法を駆使して、見事なまでに瑞々しく表現されています。筆触分割の技法は物体の明確な形状を描くには適さないものの、人間が物体から受ける瞬間的な感覚を描くには適した手法で、モネは研究を重ねました。

2007年10月8日未明に、酔っ払った男女5人が所蔵美術館に侵入し、本作品を破損させる事件が起こりましたが、犯人は逮捕され、現在作品は修復されています。

アルジャントゥイユ、修理中の橋 (Argenteuil, le pont en reparation)

Lサイズ(1280×954, 208 KB) オリジナル(1600×1193, 649 KB)

クロード・モネ 1872年
W 194
キャンバスに油彩 60 x 80 cm
フィッツウィリアム博物館 ケンブリッジ

      
この橋は普仏戦争で破壊され、1972年に再建されました。


木造の橋 (Le Pont de bois)

オリジナル(1280×943, 218 KB)     

クロード・モネ 1872年
W 195
キャンバスに油彩 54 x 73 cm
Fondation Rau pour le Tiers Monde チューリッヒ


アルジャントゥイユのセーヌ川 (La Seine à Argenteuil )

     クロード・モネ 1872年
     W 253
     キャンバスに油彩  28 x 58 cm
     個人収蔵
      

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×628, 255 KB)


アルジャントゥイユの橋 (Le Pont d' Argenteuil)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×809, 314 KB)

クロード・モネ 1873年
W 278
キャンバスに油彩 45 x 71 cm
ヴァージニア美術館 リッチモンド


アルジャントゥイユの鉄橋 (Le Pont du chemin de fer à Argenteuil)

Lサイズ(1280×774, 271 KB) オリジナル(2048×1238, 725 KB)

クロード・モネ 1873年
W 279
キャンバスに油彩 60 x 99 cm


この作品には、一緒にキャンバスを並べて、故意に同じ構図で描いたと思われるルノアールの作品があるので下記に示します。

アルジャントゥイユの鉄橋 (Le Pont du chemin de fer à Argenteuil)

オリジナル(600×437,  91 KB)

オーギュスト・ルノワール 1873年
キャンバスに油彩
上原近代美術館


ルノアールの絵の方は柔らかいタッチで描かれていますが、川の流れや鉄道が荒々しく走る様子が有機的に描かれています。

一方モネの絵の方は鉄橋は元より、全てのものが無機的に描かれていて、ルノアールの作品と対照的です 。筆触分割の技法を用いた鉄橋の水面への反映が印象的です。


道路の橋、アルジャントゥイユ (Le Pont routier, Argenteuil)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×958, 472 KB)

クロード・モネ 1874年
W 312
キャンバスに油彩 60 x 80 cm
ナショナル・ギャラリー ワシントン


アルジャントゥイユの橋 (Le pont d'Argenteuil)

Lサイズ(1280×938, 330 KB) オリジナル(3433×2516, 2327 KB)

クロード・モネ 1874年
W 313
キャンバスに油彩  58 x 80 cm
ノイエ・ピナコテーク ミュンヘン


アルジャントゥイユの橋 Ⅱに続きます。