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2013年2月4日月曜日

アルジャントゥイユのレガッタ (印象派独特の大胆な筆致)


アルジャントゥイユのレガッタ (Régates à Argenteuil)

Lサイズ(1280×823, 231 KB) オリジナル(1600×1029, 1134 KB)

クロード・モネ 1872年
W 233
キャンバスに油彩 48 x 75 cm
オルセー美術館 パリ


本作ではアルジャントゥイユのセーヌ川で行われていたヨットレースの準備の最中の情景が描かれています。何より目を引くのは水面に反映するヨットの帆や岸辺の小屋等が実にのびのびとした大胆な筆致で描かれている点です。

もし、保守的な批評家がこの絵を見たら、モネの代表作「印象、日の出」と同じように辛辣な批評を浴びせたことでしょう。

画面は、ヨットの帆の白、空の青、岸辺の草木の緑、小屋のオレンジの4色の単色だけで、ほぼ構成されています。近目でまじまじとこの絵を見てしまうと、ただの雑な絵に見えてしまいますが、遠目で見ると、不思議なことに、とても臨場感のあるイキイキとした絵に見えてきます。

ちなみに、この絵を購入したのは印象派の擁護者だったカイユボットです。その当時は世間の日陰者だった印象派の絵を買い取り、擁護したその見識眼には恐れ入ります。近頃はカイユボット本人が描いた作品も注目されています。


小舟、アルジャントゥイユのレガッタ (Les Barques, régates à Argenteuil)

Lサイズ(1280×849, 334 KB) オリジナル(2900×1923, 1901 KB)

クロード・モネ 1874年
W 339
キャンバスに油彩 60 x 100 cm
オルセー美術館 パリ

上記の有名なアルジャントゥイユのレガッタの絵とはうってかわって、色調が暗く、色彩のコンストラストは単調な絵ですが、大胆かつ細やかな筆致で、嵐が到来したヨットレースが行われている現場の様子が見事に表現されています。

荒れ狂う風の音や人々の怒声が聞こえてきそうなぐらい、緊迫感と臨場感にあふれた力作だと思います。

モネは 、川面の移ろいゆく一瞬の表情を観察するために、水上のアトリエをこしらえて、これらのセーヌ川の絵を描きました。下記にもう一作品アルジャントゥイユのレガッタの情景を描いた作品を紹介します。


アルジャントゥイユのレガッタ (Régates à Argenteuil)

出典 www.flickr.com オリジナル(1320×769, 226 KB)

クロード・モネ 1874年
W 340
キャンバスに油彩 59 x 99 cm
個人収蔵