モネは1909年から1913年までの間は、白内障による視力の低下や健康状態が優れなかったため、ほとんど作品の制作を行なっていません。
また、1911年には数年前から体調を崩していた妻アリスが亡くなり、深い悲しみ、視力の低下も重なってジヴェルニーに籠りがちになりました。
さらに1914年2月には長男のジャンが長い闘病生活の末、亡くなりました。同年7月には、第一次世界大戦が始まり次男ミシェルとオシュデの娘の夫たちが出征していきます。
相次ぐ不幸がモネを襲いましたが、1914年頃から再び作品の制作を開始します。縦1メートル、横2メートル以上のキャンバスであれば、筆致を大きくし、それを遠くから眺めれば、なんとか制作できるこたが分かったからです。
晩年になるに連れて、絵がどんどん抽象化していきますが、これはモネが意図したものではなく、ポール・シニャックが言うように、「モネは見た儘に描こうとしているのでははなく、感ずるが儘に描いているのだ。」ということだと思います。
歳を重ねるに連れて、どんどん視界が濁り、暗くなり、色の見え方さえ変わっていったモネが、あらゆる工夫、蓄積した長年経験を駆使して描いた「睡蓮の連作」晩年期の作品群を御覧ください。
睡蓮 (Nymphéas)
解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1914-1917年
W 1782
キャンバスに油彩 130 x 200 cm
個人収蔵
睡蓮 (Nymphéas)
クロード・モネ 1914-1917年W 1783
キャンバスに油彩 130 x 150 cm
マルモッタン美術館 パリ
Lサイズ(1280×1013, 293 KB)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆
睡蓮 (Nymphéas)
解像度: ★★★★★ おすすめ度: ★★★★★
クロード・モネ 1914-1917年
W 1784
キャンバスに油彩 130 x 200 cm
個人収蔵
睡蓮 (Nymphéas)
解像度: ★★★★☆ おすすめ度: ★★★★★
クロード・モネ 1914-1917 年
W 1786
キャンバスに油彩 130 x 150 cm
個人収蔵
睡蓮 (Nymphéas)
クロード・モネ 1914-1917年W 1787
キャンバスに油彩 135 x 145 cm
個人収蔵
出典 www.flickr.com Lサイズ(1280×1175, 454 KB)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆
睡蓮 (Nymphéas)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1914-1917年
W 1788
キャンバスに油彩 180 x 146 cm
サンフランシスコ美術館
睡蓮 (Nymphéas)
解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1914-1917年
W 1789
キャンバスに油彩 175 x 135 cm
個人収蔵
睡蓮 (Nymphéas)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1914-1917年
W 1791
キャンバスに油彩 150 x 2000 cm
マルモッタン美術館 パリ
睡蓮 (Nymphéas)
クロード・モネ 1914-1917年W 1792
キャンバスに油彩 150 x 200 cm
Lサイズ(1280×962, 364 KB) オリジナル(1600×1203, 632 KB)
解像度: ★★☆☆☆ おすすめ度: ★★☆☆☆
「睡蓮の連作」晩年期 Ⅱに続きます。