ラヴァクール (Lavacourt)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1880年
W 578
キャンバスに油彩 100 x 150 cm
ダラス美術館
ラヴァクールは、モネが1878年から1882年にポワッシーに移住するまでの間住んでいたヴェトゥイユのセーヌ川対岸に位置する町です。モネは好んで、この町からセーヌ川越しに見たヴェトゥイユの風景を数多く描いています。
モネは妻、カミーユを失った悲しみを抱えながらも、セーヌ川の大解氷が呼び水となり、戸外での制作を再開します。
そして、1880年5月、1970年の落選以来の10年ぶりに、サロンに出品した2点のうちの本作「ラヴァクール」で入選を果たします。また、これがサロンへの最後の出品となりました。
サロンの審査基準に不満を抱く仲間たちと立ち上げた印象派展のリーダー的存在だったモネのこの行動は、とても矛盾していて、印象派の同志たちに対する裏切り行為とみなされても仕方ないかもしれません。
モネ自身は「絵を売るため。」と言っていたようですが、それが偽りのない真実だと思います。自身の子供二人とオシュデ夫人とその連れ子6人の含む総勢10人の大所帯を養うためには、恥や外聞もかなぐり捨てて、依然として権威を持っていたサロンに出品し入選を狙うのが最善の方法だったのでしょう。
また、1880年4月に開かれた第五回印象派展には、ドガと主張が対立して出品していません。このことも、サロンへの出品と関係しているかもしれません。
ラヴァクールのセーヌ川 (La Seine à Lavacourt)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1878年
W 475
キャンバスに油彩 56 x 74 cm
ポートランド美術館
ラヴァクールの堤 (La Berge à Lavacourt)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆
クロード・モネ 1878年
W 495
キャンバスに油彩
ドレスデン美術館
ラヴァクールの曳舟道 (Chemin de halage à Lavacourt)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1878年
W 496
キャンバスに油彩 60 x 74 cm
個人収蔵
ラヴァクール (Lavacourt)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★☆☆
クロード・モネ 1878年
W 497
キャンバスに油彩 60 x 90 cm
フレッド・ジョーンズ・ジュニア美術館 ノーマン
ラヴァクールのセーヌ川の堤 (Les Berges de la Seine à Lavacourt)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1878年
W 498
キャンバスに油彩 60 x 80 cm
個人収蔵
ラヴァクールのセーヌ川の堤 (Berge de la Seine à Lavacourt)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1880年
W 219
キャンバスに油彩 47 x 75 cm
個人収蔵
ラヴァクールのセーヌ川の岸 (Le Bord de la Seine à Lavacourt)
解像度: ★★★☆☆ おすすめ度: ★★★★☆
クロード・モネ 1878年
W 500
キャンバスに油彩 54 x 65 cm
個人収蔵
ラヴァクールの風景画 Ⅱに続きます。